売上が伸びているのに利益がでない

売上が伸びれば、通常は利益が増えていきます。しかし、売上=利益ではありません。売上から商品の原価や会社の家賃、従業員の給料等の経費を支払い、僅かに残るのが利益です。当たり前ですが、いくら売上をあげてもコストをかけすぎれば利益は出ません。今回は利益の考え方についてのおさらいです。

まずは固定費を回収せよ

固定費の回収

どのような業種においても、通常は固定費が存在します。固定費というのは毎月固定的にかかるお金のことであり、例えば会社の家賃、従業員の給料などが挙げられます。残業などによって若干のブレはあるものの、基本的には毎月同額のお金がかかります。

会社を維持,経営するにあたっては、まずはこれらの固定的な支払を回収できるだけの粗利益(あらりえき)が求められます。

粗利益とは

粗利益とは、売上高から変動費を差し引いた金額を言います。

※変動費とは、売り上げに比例して増加する費用です。(例:飲食店の場合だと、材料費など)

固定費を回収したら、ひたすら販売

上記の固定費の回収が完了したら、あとはひたすら商品を販売していくことで利益が伸びていきます。会社維持費(固定的な支払い)は既に回収できているので、あとは販売した分の粗利益が最終的な利益に上乗せされていきます。

不要な値引き販売は行わない

不要な値引き販売は行わない

ビジネスにおいては、原価割れであっても販売したほうが利益が出る場合があります。例えば、スーパーで販売されている消費期限間近の商品です。消費期限間近の商品を好んで買う方は少ないため、そのまま放置すれば売れずに廃棄することになります。廃棄すれば、いわば0円販売です。従って、利益率,損益を度外視して3割引きや半額で販売する方法がとられています。

話が変わり、営業目標が掲げられている企業の場合です。売上目標を達成するため、営業の方が”勝手に”値引き販売を行い売上目標を達成しようとすることが稀にあるようです。そうすると、売上はあるので収益は伸びますが、原価は変わらないので、粗利が少なくなってしまいます。粗利益が少なくなれば固定費を回収するために販売量を多くしないといけなくなってしまうので、値引き販売は注意が必要です(粗利益で成績管理を行う会社も存在します)。

社内規定の整備を行う

経営においては毎月の利益額を把握しておくことが大切です。そうしないと、いざ不正が起きても気が付くのが遅くなってしまう場合があります。従業員が増えてきたら弁護士など専門家のサポートを入れて社内規定の整備を行い、値引きという最終カードを切れないようにしておくことも大切でしょう。

なお、顧問税理士がついている場合、経営を行ううえで生じた問題に対処できる専門家とつなげられる(ワンストップ)メリットがあります。どのような専門家に依頼したら良いのかわからない場合も、とりあえず顧問税理士に情報を聞いてみるというのも一つの手です。もちろん、ブラッシュメーカー会計事務所においても、弁護士事務所や司法書士事務所との連携が可能であり、その他コンサルタント等のご紹介も可能です。

利益は毎月把握すべき

スピーディな経営判断を行うため

格安タイプの税理士事務所の場合、決算(利益計算)は年に一度しか行ってくれません。それは、税金の申告のために求められているのが年に一度の決算書作成だからです。しかし、毎月いくら利益が出ているのか、このままいけば当期は黒字なのか,それとも赤字なのか。年間トータルで見ればギリギリ黒字だったけど、実は1年のうち10か月間は赤字だった、というのは年1回の決算書作成では把握することができません。スピーディな経営判断を行うためには年1回の決算書作成では足りないことは言うまでもありません。

経営状況をグラフ化

ブラッシュメーカー会計事務所では、月次決算書による財務コンサルティング業務をご提供しています。法人税等の申告のみが目的であれば決算書は年に1度作成すれば問題ありませんが、今月いくら利益をあげたのか、今いくら使えるお金が残っているのかは、年に1度の決算書の作成では把握できないからです。

なお、一般的な会計事務所でも月次決算書を提供していることがありますが、基本的には以下のような数字が羅列された資料です。経常利益がいくら、純利益がいくらと言われても、会計に精通していない方にとっては意味がわからず、使い物にならないかもしれません。

サンプル

ブラッシュメーカー会計事務所では、一般的な会計事務所との違いとして、いただいた資料等を基にグラフ化を行い、会社の業績等を一目でわかるようにしています。

これによって、毎月の売上の伸び具合や利益の伸び具合を誰でも簡単に把握することが可能になります。このような資料を用いて毎月若しくは四半期(3か月に1度)ごとにご面談の機会をいただき、経営判断のサポートを行っています。

他の税理士事務所からのお乗り換えのご相談も承っています。ご興味がある方はまず一度お問い合わせください。

 

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起業家必見!顧問税理士の選び方ガイド

会社を経営する場合、借金を行う(融資を受ける)ことが一般的です。預金通帳に入っているのが自分のお金だけであれば管理できるかもしれませんが、他人のお金が入ってくると年に1度の決算では途端に把握が難しくなります。経営を行う場合は税理士への丸投げ年1決算プランというのはあまりお勧めしていません。

開業時に苦労したことランキング

開業時に苦労したことランキング1位は顧客・販路の獲得です。お客さんの獲得ができないからといって、値引きをすればその分利益が減り、また、既存のお客さんからの反発を招きます。不用な値引きを行うことは避けましょう。

注意事項
※1 本記事は2019年7月現在の法令等に基づき記載しております。
※2 本記事は一般的なケースに基づき記載しております。実際の申告等にあたっては顧問税理士等へご相談ください。
※3 本記事に記載された内容に従って行動された結果生じた損失については弊社では一切の責任を負いかねます。

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投稿者プロフィール

ブラッシュメーカー会計事務所 共同代表・税理士 坂根崇真
ブラッシュメーカー会計事務所 共同代表・税理士 坂根崇真
業界最大手のデロイトトーマツ税理士法人を経て、ブラッシュメーカー会計事務所を共同で創業。 売上高数千億円規模の外資系企業の申告や、個人資産百億円規模の方の税務相談経験など、幅広い業務提供の経験を有する。
現在は代表の河野と共に、主にベンチャー企業・中小企業向けに税務相談・申告書作成や財務コンサルティング業務を提供し、また、自社Webにて120以上の記事を執筆している。

ブラッシュメーカー会計事務所は、東京・市ヶ谷にオフィスを構える税理士事務所です。

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