定期預金とは?メリットや仕組みを投資家の税理士が解説

だれもが知っているであろう「定期預金」。

何となく使ってみよう、お金を預けよう。そういった方が多いですが、本当に定期預金を活用すべきでしょうか。

この記事では、投資家かつ税理士の坂根が、定期預金の次の疑問について解説します。

  • 定期預金とは?「定期の意味」
  • 定期預金のメリット、デメリット
  • 定期預金と普通預金の違い
  • 定期預金の解約(引き出し)
  • 定期預金以外の資産運用

すべて無料で情報公開していますので、定期預金で失敗しないために、ぜひ最後までご覧ください。

定期預金とは?「定期」の意味

定期預金とは、銀行法に定められる「預金」の一種であり、銀行に一定期間預けるお金のことです。

また、定期とは「期間・期限・期日を一定に決めてあること」(広辞苑)です。

普通預金であればいつでも引き出すことができますが、定期預金は数か月、あるいは数年間お金を預けるという特徴があります。

 

定期預金のメリット、デメリット

定期預金は、良い部分だけでなく悪い部分もあります。メリットとデメリットについて、ポイントを絞って解説します。

定期預金のメリット

定期預金には、次の5つのメリットがあります。

  • 普通預金より金利が高い
  • 元本割れしない
  • ペイオフの対象
  • 絶対に手を付けないお金として貯蓄できる
  • 手軽に申し込める

 

普通預金より金利が高い

定期預金の最大のメリットは、普通預金より金利が高いことです。

バブル時代は年利6%で、100万円預けたら翌年には106万円になっている、そんな時代もありました。

しかし、日本銀行の「預金種類別店頭表示金利の平均年利率等について(2020年11月18日)」によると、現在は普通預金の平均金利は年0.001%であるのに対し、定期預金は年0.003%となっています。

定期預金は普通預金の3倍の金利となっていますが、どちらも雀の涙になっている点は覚えておくと良いでしょう。

 

元本割れしない

定期預金は元本割れしない商品です。

元本割れとは、100万円預けて、0円になったり、99万円に減ったりすることが無いということです。

「当たり前」と思うかもしれませんが、資産運用をするうえでは元本割れしない商品の方が珍しいです。これは大きなメリットと言えるでしょう。

 

ペイオフの対象

定期預金も普通預金同様に、ペイオフの対象になっています。

ペイオフとは、もし銀行が破綻した場合に、預金保険機構が1,000万円まで払い戻してくれる制度です。

「銀行が破綻するわけない」と思うかもしれませんが、1997年には都市銀行の1つである北海道拓殖銀行と四大証券の山一證券が、1998年には日本債券信用銀行が相次いで破綻しています。UFJやみずほなどのメガバンクであっても、いつか破綻する可能性は大きくあります。

通常であれば、銀行が破綻した際に預けていたお金がすべて吹っ飛ぶことになります。しかし、ペイオフの対象になっているため、安心して銀行に預けることができるのです。これは非常に大きなメリットと言えるでしょう。

 

絶対に手を付けないお金として貯蓄できる

定期預金は、数か月から数年程、原則として引き出すことができません。そのため、絶対に手を付けないお金として貯蓄することができます。

そのため、お金がある分をすべて使ってしまう人は、定期預金を活用すればお金を貯めることができます。

 

手軽に申し込める

定期預金は、ほとんどすべての銀行で対応しています。

そのため、申し込もうと思えばすぐに預けることができるメリットがあります。

定期預金のデメリット

定期預金は、良い面ばかりではありません。次のデメリットもあります。

  • 長期間引き出しができない
  • 金利が低すぎる
  • インフレに耐えられない

 

長期間引き出しができない

定期預金は、原則として満期まで引き出すことができません。

そのため、お金を使いたいときに引き出せないという大きなデメリットがあります。

 

金利が低すぎる

先ほど説明したように、定期預金の金利は年間0.003%です。

つまり、100万円預けても1年間でたったの30円しか利息をもらうことができません。こんなに投資効率の悪い金融商品は他にないでしょう。

 

インフレに耐えられない

今の100万円が10年後に100万円の価値があるかと言われれば、そうではありません。

物価があがり、1個100円のハンバーガーが1,000円、1万円と値上がりする。そんなことは世界的に見て珍しくありません。

たとえばエジプトでは、かつて毎年30%のインフレが起きていたそうです。100円のハンバーガーが翌年に130円になり、170円になり、220円になる。

そんなインフレがおきれば、今の100万円は将来も同じ価値を持っているとは言えません。

日本ではデフレが続いているため、この事実を認識できない方は多いですが、預金はインフレに脆弱です。

 

定期預金と普通預金の違い

定期預金と普通預金の違いは、大きく次の2つです。

  • 金利
  • 引き出し可能か

 

金利(定期預金の方が高い)

金利は、定期預金の平均金利が年0.003%、普通預金が年0.001%です。したがって、定期預金の方が金利が高いです。

 

引き出し可能か

普通預金はいつでもお金を引き出すことができますが、定期預金は原則として満期になるまで引き出すことができません。

そのため、定期預金にお金を預けた場合は数か月、数年といった長期間、お金を動かせなくなります。

 

定期預金の解約(引き出し)の仕組み

定期預金の解約(引き出し)は、次の2通りによって行われます。

  • 満期解約
  • 中途解約

 

満期解約

定期預金は、最初に決めた期間(数か月~数年)、引き出すことができません。

このお金がいつ返ってくるかと言えば、「満期」がきたときです。つまり、最初に10年預けると決めれば10年後に満期が到来し、その際にお金が返ってくる仕組みになっています。

 

中途解約

定期預金は、原則として満期まで解約(引き出し)ができません。長期間お金を預けるからこそ、普通預金より高い金利が約束されているからです。

そのため、もし中途解約した場合、この高い金利ではなく、より低い金利(中途解約利率)でお金が返ってくることになります。

 

定期預金以外の資産運用

わたしは自身で投資を行っている他、月間10万人が訪れる、税理士による相続メディア「あんしん相続税」を運営しています。

そこで、多くの相続税申告に伴い、数多くの富裕層の方々を見てきました。

定期預金以外にどのような資産運用の方法があるのか確認していきましょう。

 

日本国債

日本国債、こちらは定期預金とほぼ同様です。日本国債を買うということは、すなわち日本にお金を貸すことになります。

日本国債の特徴としては、一般的に定期預金より金利が高いことが挙げられます。ただし、いまの低金利時代では定期預金と大差なく、1%も無いためおすすめはできません。

 

社債

社債は、日本国債と比べると倒産などのリスクが高まりますが、比較的手堅く収入を得ることができます。詳しくは【手堅い債券投資】外国債券や国内債券、利回りについて税理士が解説をご覧ください。

 

投資信託

証券会社とつながりがあると、必ずと言ってよいほどすすめられる「投資信託」。資産1、2億円ぐらいの富裕層の方が持っているケースが多いですね。

ただし、投資信託で大損している人は結構多いです。「投資信託で大損!?おすすめしない理由を現役投資家の税理士が解説」で解説していますので、危険な投資信託についてぜひ学んでください。

 

株式投資、インデックス投信

株式投資はギャンブルではありません。会社の成長に伴い、利益を株主として享受することができるからです。

株式投資については、市場や銘柄さえ間違えなければ資産形成に向いていると思います。

また、1億円ぐらいあれば配当金だけで生活できてしまいますね。株の配当金生活は可能?いくら必要?高配当株の利回りは?税理士が解説も興味があればご覧ください。

株の始め方、やり方を初心者向けに投資家の税理士が解説」で、証券口座の開設手続きなど紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。

 

太陽光発電投資

太陽光発電投資をされている方は、富裕層よりサラリーマンが多いですね。

業者選びなど間違えなければ、選択肢には上がると思います。

ただし、多額の融資をひけなければうまみがなくなってきています。「太陽光発電は儲かる? 信販会社(アプラス、ジャックス)など税理士が解説」で解説していますので、興味があればご覧ください。

 

仮想通貨(暗号資産)

仮想通貨はギャンブルの側面が強いです。資産形成には向いていないので宝くじと考えましょう。

ただし、「1BTC 3,000万円いくのでは」という声もありますので、お金に余裕があれば挑戦してみるのはアリだと思います。口座開設方法はビットコイン入門!儲かる?取引の始め方や確定申告が必要なケースを税理士が解説でご紹介しています。

 

定期預金はおすすめしない

定期預金は、昔であれば預けておくだけでお金が増える素晴らしい仕組みだったかもしれません。

しかし、今では低金利かつ長期間引き出せないという大きなデメリットしかありませんので、個人的にはおすすめできません。

「蓄えておきたいだけなら普通預金でいいんじゃないか」というのが私の考えです。

資産形成に関しては、「投資信託で大損!?おすすめしない理由を現役投資家の税理士が解説」の記事も読んで損はありませんので、ぜひあわせてご覧ください。

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投稿者プロフィール

税理士 坂根崇真
税理士 坂根崇真
【プロフィール】
一般社団法人 全国第三者承継推進協会 理事
税理士

【寄稿実績など】
Yahoo!ニュース、livedoor ニュース、Smart News、幻冬舎GOLD ONLINE
会計人コースWeb、事業承継・M&AならBatonz(バトンズ) 専門家コラム、名古屋大原学園 大原簿記情報医療専門学校

【メディア出演実績】
01CHANNEL(株式会社ウェイビー運営)
税理士2.0 AKIRAチャンネル(レッドスターコンサルティング株式会社運営)
TAKA World Peace(株式会社グローバルマーケット運営)

【著書】
相続実務のツボとコツがゼッタイにわかる本 (2021年発売予定)

【メディア運営】
税理士による相続メディア:あんしん相続税 などを運営(合計:月間10万PV)

【経歴等】
士業など専門家1,500人以上の団体の理事に就任している。業界最大手のデロイトトーマツ税理士法人の出身であり、売上高数千億円規模の外資系企業の申告や、個人資産百億円規模の方の税務相談経験も多数あり、創業から上場まで対応が可能である。また、Twitterでは1万人のフォロワーを有しており、経営者や士業が年間数百名参加する交流会を開催する等、強い影響力を持っている。

【事務所情報】
ブラッシュメーカー会計事務所:東京・神田にオフィスを構える税理士事務所です。

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